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自分とまちを、より豊かにする。「厚真町ローカルベンチャースクール2021」のエントリーを受付中!

2021.09.11

2016年から始まった、厚真町ローカルベンチャースクール(以下、厚真町LVS)。

いわゆる「学校」ではなく、厚真町での起業を前提に、自分のやりたいことを磨き上げる学びの場です。

厚真町LVS2020では4名が採択され、まちに入りました。

さぁ2021年度も、厚真町LVSが始まります!

あなたもエントリーしてみませんか?

厚真町役場の産業経済課の宮久史さん、厚真町LVSの運営事務局である『エーゼロ厚真』牧大介さんに今の思いをお聞きしました。

 

「ローカルベンチャー」という言葉が一般化した

— 厚真町LVSのこれまでを振り返って、どんな変化を感じていますか。

宮:5年前の厚真町には、「ローカルベンチャー」やLVSと聞いてもピンとくる人がいなかったんです。僕も、厚真町LVSへの意気込みはあったものの、牧さんから「人が人を呼ぶという生態系を目指す」というお話を聞いたとき「厚真町で、それがどうやって始まるんだろう?」と思ったほどでした。

 

牧:人が育っていって周囲に影響を与え、人のつながりからつながりが生まれ、社会という生態系が育っていくイメージでそう話していました。僕の造語ですが、1本ずつ植林して木を育てる林業からヒントを得て「植人(しょくじん)」と呼んでいます(詳細はこちら)。

今では地域で起業するのが当たり前になって、「ローカルベンチャー」という言葉自体にはいい意味で新しさがなくなりましたね。厚真町LVSを継続してきて、地道に「植人」を続けた結果、ベースの底上げはできているのかなと。

 

宮:この5年で「ローカルベンチャー」という言葉を「聞いたことがある」という人が増え、一般化してきたように感じます。同じような取り組みをしている自治体も増えて、「ローカルベンチャー」という言葉が市民権を獲得しましたね。そういう生き方を目指す人が増えるのはいいことだと思います。でも、だからこそ厚真町も、知恵をより絞らないといけません。

 

第一回目の開催となった、厚真町LVS2016の審査会の様子

 

「人が人を呼ぶ」というきざしが見えてきた

— 「人が人を呼ぶという生態系」とは、今どのようになっているのですか。

宮:以前は、役場や『エーゼロ厚真』を入り口にして厚真町へ来てくれる方が多かったんです。でも今は、厚真町LVS2019で採択された成田さん(https://kurashigoto.hokkaido.jp/life/20190924095959.php)を介して町内の新会社『たのしい』に札幌のデザイナーの女性が入社するなど、新しい動きが生まれています。厚真町LVSでまちへ入った人を入り口として来てくれる人が増えています。

5年前に言っていた「人が人を呼ぶ」というきざしが見えてきているように思います。5年前は、LVSの告知をするのに僕が前面に出るしかなかったんですが、今はまちにいろんな“顔”が出てきました。僕は裏方でいいんです。皆さんが活躍できるステージをつくって、そこで踊る人が楽しそうにしていてくれるのがうれしいんです。

 

牧:まさに人が人を呼んでくる流れが起きて、いろいろな人が厚真町に関わる状況になってきています。それも勝手に増殖している。すごくいいことだと思います。コミュニティスペース『ichikara(https://atsumaichikara.mystrikingly.com)』という場所ができて、みんなが集えるようになったことも大きいです。

岡山県西粟倉村でも西粟倉LVSを開催していますが(編集部注:2021年度より「TAKIBIプログラム」に変更)、厚真町のコミュニティは、移住してきた人たちどうし、まちの人たちとのつながりに温かみがあると感じます。

 

厚真町の未来について語る、エーゼロ厚真代表取締役の牧大介

 

厚真町では、まちや人と関わる選択肢が増えた 

— いろいろな人が厚真町に来てコミュニティが育っているんですね。

牧:「起業に挑戦する」という選択肢のほかに、まちや人と関わる選択肢が増えたことも影響していると思います。厚真町では、町内で事業をしている人のところに研修生として入る「企業研修型地域おこし協力隊」が2020年から始まりました。

これは自ら起業するのではなく、事業者と共に挑戦する・事業者のもとへ勉強しに行くという選択肢。現在7名が活動中で、挑戦を応援する文化が育ち始めています。結果としていろいろな人が活躍できるまちになっていっています。

 

宮:2015年の牧さんの講演会で「起業家のリスクを誰が負うのか」というお話がありました。「起業家の発想や才能が、たった一度の失敗によってその先発露することがなくなるなら、それは社会的損失。起業リスクの分担を」というお話で、とても記憶に残っています。

もっと自由に発想し続けられる社会になってほしい、もっと起業という選択のハードルを下げていきたい、という思いの下、厚真町としてはLVSや「企業研修型地域おこし協力隊」という制度で、起業マインドを持った人財を応援しようと考えています。

 

牧:インフラが整ってきたんですよね。これからは厚真町LVSで採択された人が、「企業研修型地域おこし協力隊」を使ってチームを大きくしていくこともできるでしょう。

 

厚真町LVSで毎年新たなチャレンジが生まれている

宮:チャレンジしないと生きていけないという地域は、息苦しいじゃないですか。起業のように0から1を生み出すのが得意な人、1から5や10にしていくのが得意な人。どちらにも価値があります。そういう方々にも力を発揮してもらい地域を豊かにしていければと思っています。

 

— これからの厚真町LVSにどんな思いをもっていますか。

牧:今の状況がさらに広がって、町民も関わっていけるといいなと。まずは観客席についてもらうことが大事だと思っています。観客からサポーターになってもらって事業をつくっていければ、雇用にもつながるかもしれません。

 

宮:LVSという場や時間が、幸せがあふれる場になったらいいなと思っています。みんなでアイデアを持ち寄って出し合って確かめて、持ち場へ戻っていく。選考というより、「確かめる」。閉じた場所ではない、明るい開いた場にしていきたいです。

 

牧:「確かめる」って大事なキーワードかもしれませんね。やりたいことがあるから参加するというよりも、潜在意識で何かをもっていて、自分がやりたいことは何なのかを確かめに来るのでもいい。問いを投げかけられて、ブラッシュアップしていくのは精神的にハードですけど、「進みたい道はこれなんだ!」と見えればいい。

それが厚真町という舞台で実現していけると判断されたプランであれば採択されますし、残念ながら厚真町での話ではなかったり、今がタイミングではないとなっても、大事なことが見えてその人の人生はより豊かになると思います。

 

2018年の震災後も、厚真町での事業の可能性を考え続けている

 

自分の思いとまちの人の思いを重ね、育てる

— まちの未来がどのように見えていますか?

宮:将来、やりたいことを持っている人がまちに増えていたらいいですね。いろいろな人が、やりたいことを素直にやれるようになっていればと。日々生きていると「本当はこれがやりたい」ということにあまり気づかないものですが、やりたいことをやる幸せをつかんでいる人が増えてほしい。それを応援できるまちになるよう、努力していきたいです。

その先の未来では、働きざかりの人がまちにもっと増えるでしょうし、厚真町の未来を語る人も増えるでしょうね。自分とまちの未来を語ってくれる人が増えたらうれしいです。

 

牧:厚真町に森林や林業分野の人材が集まってきているので、2021年『厚真町・森の学校』を立ち上げました。森の潜在的な可能性を総合的に引き出していくのが厚真町の産業の軸になっていくことが見えてきています。

また、一人ひとりに可能性があるという考え方や行動様式が広がっていけば、厚真町の人たちがもっと仲良くなり、多様性を楽しめるまちになると思うんです。今、「お互いの可能性を引き出し合うほうがお互いに幸せだし、まちも発展する」という感覚が育ち始めていますし、ここから5年でもっと広がっていくでしょう。

 

— 厚真町LVSへのエントリーを検討している人にメッセージをお願いします。

宮:地域に入るのは勇気が要ることかもしれません。でも、あまり考えこみ過ぎなくとも考えなくていいんです。人によって「どこにどのくらい住むか」のタイムスケールは違うんだと思うんです。

厚真町に1ヶ月だけ住んだ人もいましたし、数ヶ月、数年住んでいる人もいます。「このまちにずっといてくれ」と言われても、それは結果ですから、今は分からないですよね。「まちに人の出入りがあっていい」と考えています。

 

牧:個人的にやりたいことがあって、それを通じてまちの人たちと一緒に幸せになっていきたい、それにチャレンジしたいという人に来ていただけたらと思います。でも、厚真町に興味があって何かできるかもと思えれば、プランが明確ではなくても構いません。

大事なのは、自分の思いとまちの人の思いを重ねて、育てていけるかどうか。まちの人との対話のなかで生まれるものもありますから。地域の人を幸せにするなかで自分も幸せになっていきましょう。目指すのは、周囲の可能性を引き出し、それで自分の可能性も引き出されて幸せになるビジネス。まちの未来をつくる一人になりたいという気持ちがある方、お待ちしています。

 

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