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原木しいたけは、北海道の森と繋がり循環する豊かな恵み。 震災直後の混乱を乗り越え始めた今と、これからについて。

2019.07.23

 

林業が盛んな厚真町で、原木しいたけの栽培をしている堀田農園さん。間伐材として切り出された地域の木に菌を植え付け、ほだ木にして栽培する原木しいたけは、森の循環と繋がり合う作物だと思う、と奥様の堀田祐美子さんは言います。2018年9月6日発生した胆振東部地震から半年以上が経過し、現状も含めてお話をお伺いしました。

 

  • 半年以上が経過し、現在の生産状況はいかがですか。

多くの方々の支援に支えられ、今は通常通りの生産量に戻り、安定して供給できている状況です。

 

  • 地震発生からの状況をお聞かせください。

当時は、ちょうどしいたけ収穫の最盛期。さらには生育力の旺盛な真新しいほだ木を、仕入れたばかりのタイミングでしたが、地震により、それらのほだ木と棚のすべてがハウス内で崩れ落ちてしまいました。土の地面にほだ木が着いてしまうと雑菌が繁殖するため、早急に片付ける必要がありました。ハウス内のほだ木は、約2万本。地震発生直後はボランティアセンターもまだ開設されておらず、自分たち家族だけで片付けるには、一体どれほどの時間を要するか全くわからない、途方もない状況でした。

しかしSNSの呼びかけで、次の週末になんと20名ほどの方々が集まり、片づけを手伝ってくださいました。当時はまだ通行止めの箇所も多く、身の安全の確保もままならない中、札幌近郊から駆けつけてくれました。そうした方々のお力添えにより、2日間というスピードでハウスの片づけを完了することができたのです。

ボランティアの方々によって、ハウス内を早期に復旧できました。(堀田さん撮影)

その後、今年2月くらいまでは生産量が落ち込みました。通常は1つのほだ木から2週間サイクルで栽培が可能ですが、収穫後ほだ木をいったん休ませて水に浸すための水槽も壊れてしまい、その復旧まで休養舎(次の栽培期間までほだ木を休ませておく場所)で休ませるなどして、生産サイクルが安定しませんでした。当初は壊れて棚が無かったため、ほだ木を井桁(キャンプファイヤーのように「井」の字に積む方法)に組んで対応しました。井桁にすると木と木の接触部分が増えて、品質としては劣ってしまうのですが仕方ありませんでした。

しかしそんな中でも、規模縮小を考えているというしいたけ農家さんが、遠く180km離れた十勝の広尾町から棚を譲ってくださるというご縁があり、新調したものと合わせて、2か月くらいで全ての棚を揃えることができました。また、震災直後に崩れたほだ木に生えていたしいたけは、製品として出荷はできませんでしたが、町内の炊き出しの材料として被災された方々のために使っていただき、せっかく育った旬のしいたけを、無駄にせずに利用することができました。

しいたけは朝早くから、裕美子さんやパートさんたちで1つ1つ手摘みされている

  • 厚真の原木しいたけの特徴について教えて下さい。

農家に嫁いでこの町に来て栽培に関わることになるまで、しいたけがどんな風に育つか全く知りませんでした。興味深いのは、原木しいたけは森と繋がり循環する作物だということです。原木しいたけを育てるには、厚真や周辺の森で育った良質な原木が欠かせません。今や林業と農業は別の産業として区別されていますが、山の仕事も畑の仕事も本来繋がっているということを実感させてくれます。北海道の豊かな森が育んだ原木が、美味しい原木しいたけを育てているのです。

手作業で丁寧にパック詰めされていきます。

原木しいたけを栽培する農家さんは高齢化に伴い、ほだ木の移動に労力がかかるなどの理由で年々減少しています。ほだ木を生産する木材屋さんにとっても、手間がかかる仕事です。しかし原木しいたけの香りや触感は、一度食べたらやめられない美味しさです。より多くの方に知っていただき、原木しいたけを作り続けていけたらと思います。

風味豊かな原木しいたけをぜひ味わってください。(堀田さん撮影)

  • 農家のお母さんならではの、おすすめの美味しい食べ方は?

やはり、シンプルな食べ方が一番です。石突をとってカサを下にして、フライパンに並べます。弱火で3~4分経つと、ヒダの部分に水分が浮いてきたら焼きあがった合図。少し良いお塩をぱらっと振って、そのまま召し上がってみてください。原木しいたけならではの香りの豊かさをぜひ味わってみてください。よくスーパーなどで売られている菌床しいたけと食べ比べしてみるのも、おもしろいかもしれませんね。

 

  • 震災から1年が経とうとしている今。生産者さんとしてメッセージをお願いします。

被災地を支援したいという方々によって、ふるさと納税を通じて商品を買っていただく機会が増えました。お心遣いから「返礼品なし」で寄付してくださる方のお声も耳にしますが、

返礼品を選んでいただくと、私たち生産者の支援に繋がります。

お米、ジンギスカン、野菜…厚真町の食材は、どれもポテンシャルが高いです。原木しいたけと一緒に食べていただくと、それぞれの食材もより引き立ちます。ぜひこの機会にお試しいただき、厚真町の食材のファンになっていただけたら嬉しいです。

 

 

堀田農園の原木しいたけは、下記のURLからご購入いただけます。

ぜひ一度お試しください。

  • 北海道厚真町の最高級原木生しいたけ

https://www.furusato-tax.jp/product/detail/01581/431309

 

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